精密根管治療
精密根管治療についてご紹介いたします。
虫歯が神経に到達してしまった場合に必要となる根管治療。抜歯が必要となることが多いこの治療に対し、当院ではマイクロスコープを活用して「残せる歯は完治した状態で残す」ことを目標に精密根管治療を行います。
- 当院の根管治療(根っこの治療)
- 当院のMTA根充
- 根管治療を重要視しています
- 厚生労働省が認定する細胞培養加工施設
- 精密で高レベルな根管治療を行うために
- 根管治療に使用する最新設備
- 精密根管治療のBefore/After
- 精密根幹治療の診療風景
当院の根管治療(根っこの治療)
さとうデンタルクリニックでは、「残せる歯は完治した状態で残す」ことを目標に治療を行います。
もちろん、「放置すれば放置するほど骨を溶かす原因になる」など悪影響を及ぼす歯については抜歯をお勧めしますが、当院で残せる歯と判断できた歯に関しては、たとえ他院で残せないといわれた歯であっても、完治した状態で残すことを目指しています。
一言で「歯を残す」といっても「完治した状態で残す」のと「悪い状態のまま被せものをして残す」のは治療後の状態が大きく異なります。
当院では「膿んでしまって、一度溶けてしまった骨もきちんと再生させるレベル」を完治と言っています。完治を目指す根管治療(根っこの治療)は自費診療になってしまう場合もありますが、大半は保険診療の範囲内で対応可能です。
当院の受賞実績や症例実績を上記リンクよりご覧いただけます。
また、当法人理事長のInstagramアカウントでも情報発信中です。
理事長Instagramアカウント@dr_yuya_sato
当院のMTA根充
通常の根の治療に用いられる最終的な薬は、
- 熱可塑性
- 化学的安定性
- 有機溶媒可逆性
- X線不透過性
という性質しか持っていません。
つまり、その材料自体が腐らないというものです。
それに比べてMTA根充は、
- 封鎖性 = 膨張しながら硬化する為、保険診療のものより細菌の混入を防ぐ
- 生体親和性(硬組織形成促進効果) = 新規象牙質の形成を促進
- 殺菌性 = 細菌を殺菌する
- 歯の再生 = Ca2+が放出されることによりハイドロキシアパタイトを形成
歯の再生を促す効果と殺菌作用があるため、保険診療の材料より大幅に治りやすく、再感染しにくくなります。
なお、MTAセメントにも色々種類がありますが、当院では現在国際的に最も優れているとされているMTAセメントをアメリカから輸入しています。
¥20,000というのは相場より大幅に安価に設定していますが、これはいい物なのでできるだけたくさんの人にしてほしいという院長の思いによる価格設定となります。
根の治療は、歯の治療の中でも最も自分の歯を一生もたせることに関わる一つなのでご検討ください。
- 被せ物を良い物で検討しているので根の治療も安心できる材料でやりたい
- 被せ物は銀歯で構わないが、根の治療はしっかりやりたい
等の方に特におすすめします。
なお、自由診療のため、以下の費用がかかります。
MTA根充の料金
MTA根充 | ¥25,000 |
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かぶせもの(全部タイプ)
オールセラミック | ¥120,000 |
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メタルボンド | ¥90,000 |
オールジルコニア(国内最高級ブランド) | ¥120,000 |
ジルコニアセラミック(国内最高級ブランド) | ¥160,000 |
土台 | ファイバーコア¥30,000 直接法¥25,000 |
MTA根充の種類
基本的にはシーラータイプを使用して治療を行いますが、治療が複雑な場合はパテタイプを使用する場合もございます。
根管治療を重要視しています
根管治療は歯を残して被せものをする治療のすべての地盤であり、最も重要な治療です。
この治療がきちんとうまくいってなければ、どんなに綺麗な被せものをいれていても、治療のやりなおしになってしまいます。
また根っこの治療がきちんとできていないと歯は悪化し続けるので、自覚症状がでなくて安心していても、久しぶりに歯医者にいったら、抜歯しなければいけないくらい悪くなっていると診断されてしまうこともあります。
そのため、この治療がしっかりできる病院でない病院で診てしまったために、残せるはずの歯を抜かれてしまうなんてこともあります。
根管治療に力を入れている病院で治療を受けるかどうかで、患者様のお口の健康状態に大きな差が生まれることになります。
当院では「抜かなくていい歯を抜かない」ために、そして「抜かなくていい歯はしっかりと完治させる」ためにも、しっかりとした根管治療を行ってまいります。
厚生労働省が認定する細胞培養加工施設
さとうデンタルクリニックは厚生労働省が認定する細胞培養加工施設に登録されています。
(認可の無い医療機関での再生医療は禁止されています)
歯科治療に再生医療を活用することで、今までよりも痛みや腫れの少ない治療・患者様ご自身の歯や骨を活かした治療を行うことができます。
また、インプラント治療を行うのに十分な骨がない場合でも、骨再生治療を行うことによって治療が可能になります。
再生医療とは
擦り傷などの怪我をすると、かさぶたが出来て傷が治りますが、それは血液中に自分の傷を治す自己由来の成長因子があるからです。当院で使用しているCGF(写真右)は採血した血液を遠心分離にかけ、自己由来の成長因子(サイトカインを多く含んだ自己血液フィブリングゲル)を抽出します。さらに、抗凝固剤が入っていない自然状態に最も近い血漿であるAFG(写真左)を利用し、これに人工的な骨を混ぜて使用しますることで、手術後の創部の侵襲の軽減、および治癒の促進、骨再生の足場の構築が可能になります。ゆえにインプラント体と骨との結合をかなり強めることができますのでしっかりとしたインプラントをうつことが可能になります。 また抜歯後の痛みの軽減を目的として抜歯時に用いたりします。
CGFの効果
創傷治癒促進作用
傷口を治すのを促進します
自己再生能促進作用
組織の再生をサポートします
抗炎症作用
痛みが出たり腫れたりするのを抑制します
リスクの低減
自己由来の細胞によるものなので、アレルギー反応・人工骨に対して免疫細胞が化骨するのを邪魔してしまうなどのリスクが、CGFを使用しない場合と比べると大幅に低減されます
再生医療の認可について
再生医療を行うためには、厚生労働省が定める再生医療等委員会で承認を得る必要があり、その承認を得るためには施設基準などさまざまな基準を満たしている必要があります。さらに、それらの基準を満たしたうえで厚生労働省に届け出ることによって、初めて認可を得ることができます。
2020年1月現在、再生医療の認可を持っている歯科医院は約1,340件です。東京だけで見ると10,649件中224件(全体の約2%のみ)が再生医療を行ってもいいと認可されている歯科医院です。「コンビニよりも歯医者が多い」と言われている日本において、これだけの数しかないということからも認可のハードルの高さをご理解いただけるかと思います。
さらに、認可を得ている歯科医院のすべてが「再生医療に関する豊富な症例数、経験、技術を持っている」とは限りません。当院は再生医療に関する技術、実績があることはもちろん、使用する機材や素材を厳選し、患者様にご納得いただける治療を提供できるよう日々努力しております。
精密で高レベルな根管治療を行うために
精密で高レベルな根管治療を行うためには、
1. 滅菌下での治療
2. 正確な技術
3. CTを使用した3次元的な診断
4. ケースによって使い分ける設備の選択肢の豊富さ
5. マイクロスコープを使った「肉眼では見えない部位」への対応
6. その歯を残そうとする想い
が大事であると当院では考えています。
根管治療に使用する最新設備
Tri AUTO ZX2
CTスキャン
レーザー治療用機器
ピエゾ
CGF
X-スマートプラス wave.one 、THERMAFIL
上あごと鼻の空洞の間に骨がないケースでも、安全に正確にインプラントを行うための器具です。これがあることで、他院で断られた症例でもインプラント治療が行えています。
タンパク分解型除菌水(POIC水)
当院では、患者様のホームケアにPOIC研究会が推奨するタンパク分解型除菌水(POIC水)をお勧めしております。
POIC水とは、超純水と塩(海水の1/10以下)を電気分解して生成された水で、当院ではエピオス社が提供するタンパク分解型除菌水(POIC水)、「エピオス水」を使用しております。
電気分解によって生まれた「次亜塩素酸イオン」によって、ブラッシング(歯みがき)前のバイオフィルムやその他たんぱく汚れを分解し、ブラッシング効果を引き上げることができます。
また、当院で使用しているエピオスウォーターは、超純水と塩から作られています。 薬品を一切使っておりませんので、他の消毒液に比べて安全性が非常に高 く、誤って飲んでしまっても問題ありません。また、電気分解によって発生する「次亜塩素酸イオン」によって非常に高い殺菌能力を持っています。
下図にもあるように人体には何よりも安全で口腔内の細菌の滅菌、殺菌にも何よりも効くという理想的なホームケア法です。
ZEISS製マイクロスコープ
精密根管治療のBefore/After
Case005
前医で根切という外科的な根の治療を受けていましたが、それがうまくいっていなく、また膿んでしまっている方の再治療をおこないむした。根切のやり直しは非常に難しいのですが、膿んで溶けてしまっていた骨の再生も確認できて経過は良好です。
またセラミックも新しく綺麗にして、歯茎の黒ずみも消失しています。
治療回数
3回(写真カウンセリングを含む)
担当:理事長 佐藤悠野
Case004
精密根管治療の症例です。
感染によって骨がなくなってしまっていたため、温存はかなり難しい症例でしたが、根管治療によって骨も再生して完治しました。
根の治療は「とりあえず痛みを取ること」を目的とするのではなく、完治させ、このように骨の再生も促し、延命ではなく「一生使えるような歯にする」ことを目的としています。
誰が何をしても残せない歯については抜くしかありませんが、きちんとした治療をすることで残せる可能性のある歯については全力で残せるように治療してまいります。
担当:理事長 佐藤悠野
Case003
【Before】
CTで確認すると、膿んでしまっており骨が溶けてしまっている状態です。
骨がほとんどなく、歯が歯茎に刺さっているだけの状態でした。
当然、前医では抜歯という判定でした。
【After】
セカンドオピニオンで当院を受診。
当院の精密根管治療と骨造成法を組み合わせた治療を行った結果、骨が再生しています。
今回は骨が再生することができたため、抜歯をせずに治療を行うことができました。
担当:理事長 佐藤悠野
Case002
Case001
担当:理事長 佐藤悠野